助成金・補助金の種類
助成金・補助金とは、融資と違い返済の必要がない資金のことです。
企業経営に深く関わるものとしては、雇用関係の助成金(主に厚生労働省)と新技術・新製品・新サービスの助成金(主に経済産業省等)に分かれ、試作開発、販路開拓、人材養成等に係る経費の一部を補助する制度です。
関連省庁 | 厚生労働省が中心 |
経済産業省や外郭団体 (他の省庁もあり) |
経済産業省 (補正予算) |
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助成金の数 | 30〜40種類 | 1,000種類以上 | 10〜30種類 |
助成金の対象 |
新規雇用や定年延長等 雇用調整及び教育 |
新技術・新製品・新サービス | 新技術・新製品・新サービス |
公募時期 | 随時 | 年1回がほとんど | 年1〜2回 |
受給額 | 1〜500万円 | 200〜3,000万円が中心 | 200〜3,000万円が中心 |
受給時期 | 申請認定後 | 開発実施後 | 開発実施後 |
倍率 | 対象になれば◯ | 約10倍 | 1.5〜5倍 |
※当社調査による参考比較表のため、必ずしもすべての助成金があてはまる訳ではありません。
助成金・補助金申請の流れ
助成金・補助金の受給までの基本的な流れは、対象となる事業の開始前に申請します。
書類審査・面接審査を経て採択決定後に、申請した事業計画に沿ったスケジュールで事業を実施し、事業完了後に助成金を受給する事となります。申請は事業主でも行えますが、申請条件は細かく設定されており専門知識がないと時間を無駄に浪費することもしばしばです。
また、申請書類や就業規則など審査が厳しく申請の準備には労力と時間が必要です。これは、年々その傾向が高まっています。
事業再構築補助金 採択実績
業種 | 従業員数 | 事業内容 | 採択内容 | 申請補助額 |
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葬儀業 | 約200名 | 複数の葬儀場を運営 |
感染症等に対応した 非接触型貸切葬儀場の建築と運営 |
建物費 広告宣伝費 約4,400万円 |
金属製品 製造業 |
約80名 |
ばね製造、板金加工、溶接加工、 プレス加エや金型設計や製作 |
半導体分野へ進出するため、 新たな設備を導入し受注拡大を図る |
機械装置費 約7,600万円 |
不動産業 | 約30名 | 不動産仲介業や関連する事業の運営 |
感染症に強い新たなスタイルの 次世代型焼肉店の構築 |
建物費、設備費 広告宣伝費 約6,000万円 |
宿泊業 | 約20名 |
ビジネスホテル及び併設して レストランを運営 |
地域企業(農家や施設等)の連携を 特徴としたグランピング施設の運営 |
建物費 約6,000万円 |
建設業 | 約10名 |
解体・伐採・造成等の 総合工事業及び建築業 |
薬膳素材に特化した 観光農園の構築と運営 |
建物費 広告宣伝費 約4,000万円 |
飲食業 | 5名以下 |
肉料理やご当地パスタ等を メインとした飲食店の運営 |
キッチントレーラーの導入で 移動販売やBBQのケータリング事業 |
改修費 広告宣伝費 約500万円 |
宿泊業 | 1名 | 海水浴客や海鮮料理を 売りとした旅館業 | 非接触型1棟貸切宿泊施設の構築と 運営 |
建物改修費 約1,300万円 |
金属製品 製造業 |
約60名 | 複数の自動車整備場(FO含む)を 運営 | 自動車整備業界における集客支援事業の構築 |
建物費、システム費 約2,900万円 |